バレエ

サンケイビジネスアイ 4月30日付
2006年04月30日
 最近の流行はバレエ
私が生まれて始めてバレエをみたのは小学生のときでした。市民ホールで欧米人のバレエリーナが白鳥の姿をして踊っているのをみて、私もバレエリーナーになりたいと、幼いながらに憧れたものでした。
ところが、次にバレエを見たのは、10年以上経ってからのことです。中国に留学中、大学の催し物の一環として見学したのです。
中国では、地方の貧しい家庭の子どもたちは雑技団のメンバーとして全国あちこちを移動しています。大学やホールなど、あらゆるところで踊りを披露しているのです。
政治色の強い北京では、カーキ色の人民服をアレンジしたようなどうみてもイケテナイ衣装で、お世辞でもうまいと思えない踊りでした。
小学生の頃にみたバレエとは似ても似つかない粗末なものでした。
中国ではこれがバレエだといいきっているのですから、その文化がははるかに遅れていると思っていました。
ところが、最近、欧米の文化の流行とともにいろんなバレエが流行し始めています。
チケットも飛ぶように売れているそうです。
バレエ団のチケットは、一般庶民の平均月収と同じ1万円以上ほどもするのにチケットはすぐに完売です。
流行の理由はそれだけではありません。
それは雑技界の花形スターカップル、白鳥役の魏●華(ウ・ジェンダン)と王子役の●●●(ウェイ・バォ ホァ)の影響です。
雑技団出身ならではの技が組み合わさっているため、欧米のバレエではみたこともないアクロバットな演技なのです。
さらに注目なのは、二人は10歳の年齢の差がある本物の結婚しているカップルということです。
二人とも広東雑技団から生まれたスターカップルで、88年「東洋の白鳥— 頭上で舞うバレエとして第7回軍文芸演劇コンクールの創作と演技部門で1位に輝き、00年には第5回全国雑技コンクールで金メダルを獲得、02年には第26回モナコ・モンテカルロ国際サーカスフェスティバルでゴールデンクラウン賞受賞を獲得しています。もう、世界一の実力といっても過言ではないのです。すでに世界30ヶ国以上で上演し、日本でもこの7月から13日間披露します。
苦労の末に成功したカップルなのはないでしょうか?
バレエのレッスンに通いながらモデル学校に所属している一人っ子たちが大人になる頃にはレベルは下がるかもしれませんね。
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