クレー射撃 女子

サンケイビジネスアイ 5月28日付
2006年05月28日
中国人女子40歳過ぎても金メダルを狙うクレー射撃
私はまだ一度も経験したことがないクレー射撃ですが、もともとヨーロッパの貴族が鳩を放しそれを標的にして打つというゲームだったと聞きます。
それが現在では、スポーツとして国体やオリンピックの種目にまでなっています。
時代とともに鳩ではなく、11センチほどの飛んでいる素焼きのお皿を射撃するように変わりました。射撃場にはお皿(クレー)射出装置があり、クレーが飛んでいるうちに射撃しなければなりません。
オリンピックの種目ではそれぞれ「トラップ」「ダブルトラップ」「スキート」という3種類の種目に分かれています。
日本では、中高年を中心に親しまれているようで、海外向けの「クレー射撃ツアー」もあるほどです。
クレー射撃は、他の競技と違い、年齢が高いほうが精神力が高まるというメリットがあります。選手たちにとっても長く続けられる競技といえます。 中でも 「ダブルトラップ」という二つのお皿を射撃する競技では、アテネオリンピックで四二歳の中国人選手の高娥(ガオ・イ)が銅メダルを獲得しました。

身長一六九センチ、体重五七キロの高娥選手は、シドニーオリンピックでも銅メダルを取った選手で、アテネオリンピックでは予選五位から三位に這い上がったのです。まさに精神力の強さが勝負だったといえます。
「銅メダルと金メダルの待遇はまったく違う。かわいい息子をやむなくおばあちゃんにあずけているから寂しい。だから北京オリンピックでは絶対に金メダルが欲しい」
と意気込みます。
競技のための遠征が多く息子と会う時間も少ないのです。また年齢とともに腰痛にも負担が高まり体力的にはきつくなります。北京オリンピックは最後のチャンスなのです。
高娥選手と一緒に練習しているのが、二〇歳以上も年齢差があるアテネオリンピックで高娥選手に敗れ4位だった李清念選手です。
その他の中国人女子選手は「スキート」では魏寧選手が銀メダルをとっています。
日本人の選手では、昭和四一年生まれの竹葉多重子選手が高娥選手をライバル意識していますが、今後期待されているのは若手の井上恵選手です。
しかし、北京オリンピックからは「ダブルとラップ」はなくなります。これらの選手が「トラップ」で出場することになるため、新たな実力が試されます。

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