世界の15%を占める交通事故死

日刊ゲンダイ「やってはいけないIN中国」
2008年07月04日
 北京にいると一日3件は、車がぐちゃぐちゃにつぶれている自動車事故に遭遇する。実際に私もバスやタクシーに乗車しているときも危険な目にあった。バスの一番前の席に座っていたとき急停止したため、そのまま前に頭からつっこみ転びそうになった。
 それもそのはず中国の交通事故死亡者数は世界一。1日300件の死亡事故が発生。世界で発生している年間120万人の死亡事故のうち、中国がワースト 1、年間約10万件の死亡者事故である。日本の約8,000人に比べ10倍以上にあたる。自動車の保有は1.9%だというのに発生件数は世界の15%を占めている。
 自分が運転に気をつければいいという日本での意識は通用しない。
 江蘇省蘇州市では日本人がタクシーに乗って高速道路を走っていたとき、対向車が事故にあい、そのとき大型のコンクリート片が飛んできたため頭を直撃し死亡した。上海市内では道路を横断しようとした日本人がバスにはねられ死亡している。
その原因は
①交通ルールを守る人が少ない。携帯電話で話しながら運転するタクシーの運転手もいる。そもそも13億人も人口がいるためどこにいっても次から次に人や車が押し寄せてくる。交差点の信号を待つ習慣がない。人口が多すぎて渋滞がひどい北京では交通ルールを守ってちんたら走っていたらいつまでたってもたどり着かない。1時間で行けるところを渋滞のため3時間かかることもしばしば。無謀な運転でもうまく渋滞をすり抜けて走ってくれる運転手のほうがありがたいとさえ思ってしまうこともあるほど忍耐がいる。
②それに初心者には難易度の高い運転が必要な道路の設計で片道3斜線や4斜線の広い道路。
③歩行者は地下、高速道路を上に設計した道路のつくりで、急に突進してくる自動車をみて歩行者はどう避けたらいいのかわからない。止まらず横に逃げ走る人も多い。つまり急に増加した自動車に腕や対応が追いついていない。
④今後もっと増える中国製の自動車。安全性が低い。ロシアの自動車雑誌「アブトレブ(AvtoRevu)」が実施した衝突テストでは中国奇瑞汽車の「チェリー・アミュレット」のテスト結果は最悪で、あまりにひどいので衝突テストの映像が動画サイト「ユーチューブ」で公開されたほど
 バスに乗車したときは前方は避け、中心から後方へ座ること。必ず目の前の取っ手を手でしっかりとつかんでおくこと。日本のように居眠りをしてはいけない。常に窓から状況を確認しておくこと。タクシーは後方の真ん中の席に座り前のシートの後ろをつかんでおくこと。中古だから両側のドアが急発進で開くこともあるから両側には座らない。それでも事故に巻き込まれる可能性も。できれば地下鉄を使うことをおすすめする。
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