タクシー事情

日刊ゲンダイ「やってはいけないIN中国」
2008年07月18日
 北京でタクシーに乗って失敗したこと。第一に建設ラッシュが続く中国では地図は毎月変わっていること。地図の通り現場にいってもそこにビルはないこともしばしば。それからというもの確認の電話をいれてから向かうことにした。
もっと腹が立ったことは、毎回のようにぼったくりの被害にあったこと。タクシー料金は空港から市内まで100元前後で1時間ほどだがぐるぐる回られて渋滞に突入、高速道路通過したなどといわれ300元も払わされた。
 夜はもっと怖い。私はアテンドする側で北京在住にゲストをホテルに送り届けて、何度も夜中に一人で乗車していた。夜だから金より自分の身が大事だと多少のぼったくりは我慢していたが道を間違えられると大変なことに。帰り道順が自分でも不明になる。日本のようにナビがついているタクシーなどないから30分で到着するところを1時間以上も道を間違えたと走り続ける。どこか山奥にいって落とされてもレイプされても困る。登録者ナンバーは数字の小さいほうがベテランで桁が多いほうが新人。もともと地方からの運転手だから道がわからないことが多すぎるのだ。とにかく道のりの地図を明確に買いて、少しでも違う名前の道路に入ったら文句を言い続け、なんとか到着できた。その間、生きた心地がしなかった。
 確かにワンメーター初乗りは10元/3kmだから便利で安い。最終電車が10時すぎに終わるため、必然的に移動はタクシーが多くなる。
 北京市内で営業するタクシーは約7万台、白タクなど違反タクシーをいれると10万台は超える。平均月収は約 2万円、その多くは出稼ぎ労働者だ。タクシーはなるべく一人では乗らないほうがいいが一人で乗車するときは近くのホテルまで行きフロントに呼んでもらうこと。特に女性が夜遅く利用する場合は必ず誰かに送ってもらうか、ホテルのベルボーイに代わりに行き先を告げてもらうこと。どうしても一人で乗った場合、誰かに電話し「今乗っているタクシーのナンバー」を伝えて。もちろん男性だからといって酔っていても寝るなんてもってのほか。両替を用意して乗車しつり銭がないなど言い訳させないようにすることが大事だ。
 運転手の出稼ぎ労働者たちの言葉には方言があり北京語をいくらか習得した日本人でも聞き取れないことが多い。英語や日本語は絶対に話さないほうがいい。また無理やり北京語を話して外国人のアクセントがバレルよりも、どうしても話しかけてきた場合のみ面倒くさそうに地図を見せると現地の人だと思われる。
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