香港ブティックで人民元歓迎人民元切り上げ。持ち出しは26万円まで

東京中日スポーツ6月16日付
2005年06月16日

 
香港から1時間の広州を訪問したときのことです。
タクシーに乗って、くしゃくしゃで破れかけている人民元を30元を運転手さんに渡し降りようとすると、何やら怒り出すのです。

「米ドルか日本円だけだよ。こんなもの受け取れない」

人民元なんか価値がないから米ドルや日本円を現金で欲しいというのです。
そういえば、ちょうど10年前は、米ドルか「金(ゴールド)」を現金で保管し貯金代わりにしている人が多く、人民元なんて紙くず同然の扱いをしていました。

それが、今、中国が人民元の切り上げをするのかしないのか、世界中から注目が集まっているというから驚きます。

そういえば、旧正月後のバーゲン中に香港を訪問するとブティックには「人民元歓迎」という垂れ幕がかかっています。少し前まで「いらっつしゃいませ」と日本語で歓迎していた店員が「ニーハオ」と私に中国語で話しかけてくるのです

しかし「人民元歓迎」といいたくなるのもわかります。
確かにハイヤットホテルには日本人観光客の姿に代わって中国人の姿ばかりが目に付くようになり、ビクトリアピークなどの観光地は中国人観光客で埋め尽くされています。

日本人が香港で落とすお金の2倍近くの7万円以上も使っているのが中国人。それに人民元を保有しているだけで、切り上げと同時に資産が上がるのですからもっていたほうがいいにこしたことはありません。
 では、人民元が切り上がるとどうなるのでしょうか?現在1米ドル=8.3人民元(1元=0.12ドル)が、もしも7人民元に切り上がった場合、例えば、中国に旅行に行ったとき、「中国は物価が安いな~」という感覚が少しずつなくなります。現地で買うマクドナルドやビール、ネールアートやマッサージのサービスが少し高く支払うことになるのです。

中国に行かないから関係ないと思っている方、それだけではありません。日本でも中国からの輸入品は高くなります。

例えば、アサヒビールが獲得した青島ビールの日本での販売価格248円が、270円くらいになるかもしれません。

100円ショップの商品が110円くらいになるかもしれません。
日本の物価がやや高くなりデフレ傾向がストップするかもしれません。
その前に人民元を持って入れば資産は殖えるのですが、ただし、現在、中国から海外への持ち出し金額は2万元(約26万円)までと制限があるのです。

もっとも、人民元は「ドル」に対して切り上がり、日本円に対してではありません。
ですから、今までの話も日本円と米ドルの為替レートが変わらないこと、円高にならないことを想定しての話です

 
 

 

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