中国人を複数採用した場合、中国人同士の仲の悪さに注意

ダイヤモンドオンライン
2009年08月12日

中国人を複数採用した場合、中国人同士の仲の悪さに注意

ダイヤモンドオンライン
http://diamond.jp/series/chinese/10004/

「私が採用した中国人2人の仲が悪くて困る」

 日本企業に働く日本人の、困惑した話をよく聞く。

 これは日本でのことである。日本人と違って、中国人には異国で同じ
国の出身者同士が助け合って生きていこうという精神は少ないようだ。 
日本人なら、お互いわからないことを教えながらチームワークをうまく
築こうとする。教えることで損をするという考え方はなく、いずれ自分
のほうからも何かお願いするかもしれないという貸し借りの意識を持っている。

 ところが、中国人の場合、そんな気持ちは毛頭ないようだ。
プライベートでも、中国人の知り合いを中国人に紹介しようとしたところ、
頑なに拒否されたこともある。

「海外では日本人は日本人とばかり集まっている」という声をよく聞く。
「日本人クラブ」だけでなく、都道府県ごとに「●●県人会」などまでも開催している。
日本人ほどではなくても、韓国やタイ、フィリピンなど多くのアジア出身者は、
いろいろなクラブと銘打って固まり助け合う傾向にある。

 しかし中国人の知人はこう言う。「同じ国だからと簡単に信用してはいけない。
日本人みたいにいい人ばかりではない。日本に来たばかりの頃は、
紹介された中国人に金貸してくれといわれたことがある。それに、
いろんなしばりがあるから、紹介しないほうがいいよ。喜ばれないから」

中国人をまとめて食事に誘ってはいけない

 確かに同じ中国人にも、いろんな人がいるという気持ちはわからないでもない。
 しかし、ビジネスにおいては、理由はそれだけではないようだ。
 中国人は根本的に個人主義であり、チームワークを大事にしない。
協調性を求める日本人と違い、個人の能力を伸ばそうと徹底的に能力主義にこだわる。

 つまり、同じ会社に自分以外の中国人が入社したら、その時点でライバル視し
「なんで中国人を採用したのか? この会社には中国人は自分だけで不足しているのか?」
「自分以外の中国人がなぜ必要なのか?」と採用した日本人に対しても不満を持ち始める。
そして、何かと相手の悪口を言うなど、足を引っ張りあう。

採用した日本人にとっては迷惑な話である。日本人にとってみれば
「中国市場の拡大に向けて中国チームを強化しようとしただけ」のことなのだ。
いくら個人の能力が高くてもチームワークをとれなければ、中国市場の構築などできない。

 しかし、もともと仲良くするつもりはない中国人にとってみたら、
たとえば中国人2人が同時に食事に誘われることさえも不満なのである。
彼らにとっては、モチベーションは下がる一方である。

 中国人を複数採用する場合は、異なる部署で日本人とチームを組ませ、
違う仕事をさせるのがベストである。中国人同士で上下関係をつけるなどはとんでもない。
個人主義者である中国人の能力を発揮させるためには、中国チームのような組織を作っては効率が悪いのである。

中国人を採用する際は、出身地を考慮すべし

 それだけではない。中国人は出身地によって他人を区別する。極端な話、
出身地ごとで喧嘩し始めることもあるのだ。
 中国にある日系企業の日本人が嘆いていた。上海人3人、瀋陽出身1人、
上海から電車で1-2時間の蘇州出身が4人、北京出身者が2人働いていた。
ところが北京出身者が増えて3人になったとき、これまで仲が悪かった上海人たちが輪を作って、
他の出身者をいじめ始めた。上海人は商売上手だから、会社の派閥においても競争意識が高い。
北京出身者の人数が上海出身者と同数に増えた時点で、まずは上海チームを結成したのである。
上海人は群れとなって、蘇州や瀋陽の他の出身者を辞めさせようとしたという。

 日本人も海外に行くと出身地ごとに固まることはあるが、日本国内ではそういった傾向は少ない。
むしろパワーバランスにより派閥をつくることのほうが多い。
 だが、中国人は出身地を強く意識する。すべての中国人がそうとはいわないが、社内の喧嘩の
トラブルを避けたかったら、採用者の出身地を考えることだ。

 中国人の地域ごとの気質をおおざっぱにいえば、山東省など北の出身者はひたすら我慢強く
細かい仕事を淡々とする傾向がある。北京出身者はプライドが高いが、こつこつと働くマジメな気質を持つ。

 一方、香港に近い広東省などは、いろんな地域の出身者が出稼ぎに来ている土壌があるため、
出身地により人を区別する傾向は少ない。

 日本にも県民性など、出身地による性格の違いはある。すべての中国人が出身地の気質に
当てはまるわけではないが、地域ごとの気質の特徴を知り、それをマネジメントに活かすのも大事である。

Copyright (C) 2009 RIKA KASHIWAGI. All Rights Reserved.