五輪開幕 テロに警戒 観光客も尋問される?

日刊ゲンダイ「やってはいけないIN中国」
2008年08月08日
 私は5日から15日まで北京に滞在している。北京では首都国際空港におりたときから、テロに対する警戒のため武器を片手に警備している武装警察の数が目につく。11万人以上の治安要員の数は天安門事件、反日デモなどのときとは比較にならない。大学の教授の中国人の知人を連れて北京市内の繁華街の王府井に行こうとすると「つい最近も小規模な爆発事故があった。うろちょろしないほうがいい。食事は繁華街や大学の近くは避けよう」という。人が多いところは狙われやすい。
 「夜は特に日本人は注意したほうがいい」とは日本企業を訪問したとき駐在員から忠告された。「うちの会社ではこの期間問題を起こされたくないから仕事がない駐在員はなるべく帰国させている。2年以上住んでいて中国語もべらべら、遊ぶ場所もよく知っている中国通の社員が公安に尋問され身分証明書も一時とられたことがあった」。公安に目をつけられたら企業にも悪影響を与えかねない。実際に反日デモのとき税金を例年の2倍も払うはめになったという。共産主義では政府の力は絶対的だ。賄賂も高くつく。警備が厳しい期間は帰国させたほうが無難だと考えたのだ。
 「新疆ウイグル独立をもくろむ爆破テロかわからないが、報道されていない小規模なものや未遂があちこちで行われている」北京市政府の中国人の知人は「もしも公安に何か文句つけられたら、僕の名前をいったらいいよ」彼がそんなに有名とは思えないが、それでも政府関係者の知人だといえば効果があることは確かなようだ。彼は身分証明書のコピーを渡してくれた。
 ちなみに私は五輪では女子柔道、男子柔道、女子バレーボール、陸上、重量あげなどの競技を観戦するが、ある会場ではタバコ、ライター、化粧水、ペットボトル、傘を没収されるとのこと。目をつけられてカメラなどまで没収されたくないから繁華街などは出歩かない。夜は10時までには帰宅。なるべく現地の人と行動を共にしたい。
Copyright (C) 2009 RIKA KASHIWAGI. All Rights Reserved.