サッカーを習いたい子ども

サンケイビジネスアイ 2月5日付
2006年02月05日
 サッカーならいたい子ども
 北京のスーパーマーケット「カルフール」の食品コーナーから雑貨コーナーにいくと、サッカーボールが山積みで売られています。
 49元(約730円)から約90元(約1300円)まで5種類ほどの値段のボールがありました。
 「あれとって! サッカーボール欲しい」
 せがむ子どもに親が柵の中からボールを手に取って渡していました。
 それでも実際には中国人は「中国人のサッカーは世界に通用しない。とても弱い」と、非常に高いコンプレックスを持っています。
 中国のサッカー歴はまだ浅く、2002年の日韓大会でワールドカップに初出場したものの3戦全敗と屈辱的な結果となっています。
 日本や韓国が急激に世界に進出していっているというのに中国はおいていかれていると、自国のサッカーのレベルが低いことを認識せざるをえなく、大変卑屈になっているようです。
 その証拠に北京市の繁華街の王府井(ワンフージン)で7階まである大型書店に出かけてみると十種類近くもあるサッカーの雑誌の表紙には鋭く曲がる右足キックが武器の年収35億円といわれているイングランド代表リアルマドリード所属、MFのデビット・ベッカム選手や同じくレアルマドリードのFWでスペイン国籍を取ったロナウド選手だけが表紙を飾っています。
 残念なことに中国人選手についての雑誌や本を書籍検索のパソコンで探しても、数人の店員に1時間以上探してもらっても見つかりませんでした。
 「サッカーこそ中国で強くなるべき競技だ」
 サッカー中国代表の新監督の朱広滬(ZHU GUANGHU)氏は、「2006年のワールドカップ予選を突破したい」と意気込んでいます。まさに中国ではこれから強くなる競技、市場なのです。
 そうなるとこれからの若い選手に期待が集まります。ドイツワールドカップ予選で中国代表に招集され、北京オリンピック出場選手として注目を集めているのは1985年生まれの「大連實徳(中国)」チームに所属している四川出身、身長185センチと中国代表では高身長のMF趙旭日(ジャオ・シューリ)や「山東魯能(中国)」に所属している山東出身のMF、周 海濱 (ジョウ・ハイビン)がいます。
 中国では今やっとスポーツが流行し始め、公園では子どもたちがバスケットボールなどをしている姿をよくみかけます。しかし中国では親と一緒にスポーツを楽しんでいる姿は見たことがありません。日本のようにお父さんとキャッチボールをすることができないのです。今の40代の親は小学校の体育の授業では日本のように多くの競技を習っていません。北京オリンピックに向けて格競技のルールブックが多く販売されているのもそのせいです。
 「サッカー教室に行きたい」
 カルフールで、ボールが欲しいとねだるだけでなく教えてくれることもねだっていた子どものことを思い出しました。 
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